※連作短篇集です。ファンタジーですが、少しふしぎな要素があります。
【大陸時計の噂】
第三王子として生まれ、平和に暮らしていたメルディスのもとに、ある日謎めいた客人のヴァルトが訪れる。そして、古来から大陸に伝わる御伽噺の『大陸時計』が実在すると語る。客人にも御伽噺にも興味を惹かれたメルディスは、調べてみようと決意する。
【大陸時計の螺旋】
メルディスの時代から遡る事、数世代前。第二王子に生まれたルイスは敵国の皇帝に恋をしていたが、国や民を憂いて早く戦死したいと願っていた。そんなある日、敵国の工程に、空から星が迫っていると聞かされる。
【大陸時計の針】
ルイスの兄である第一王子のユイスは、亡命したという体裁のもと、軟禁されていた。そこへ訪れては体を暴く敵国の宰相と、いつしか歪んだ恋に堕ちる。
【大陸時計の鐘】
戦禍がとどまる所を知らない大陸の中で、実力から国に平穏をもたらしたルスの元に、ある日、トゥロッケン王国からの使者が訪れる。大陸時計の部品について話す内に、幼き日の記憶が蘇る。
【大陸時計の詩】
調べたものの、あまり収穫が無かったメルディスは、次第にヴァルトに好意を抱く。二人の恋のその後と、現在の大陸時計について。
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