篠田さんが僕を誘って来ない。二週間も経って、毎日制服のジャケットの下にカーディガンを着なくてはいけないぐらい寒くなっても、まだ。

──……もう、ふられたのかな。

普通に考えたらそうだ。篠田さんが僕にしていることは、これまで自分がしてきたことと似ている。関心が無くなった相手にすることに、良く似ている。

◆突然連れ去られ凌辱された美しい少年螢と三人の男の物語

<本作K(冬上)は全四巻のうち第三巻です>

あらすじ

暁人(あきと)による監禁から解放されたものの、与えられた快楽と愛情を忘れられず、苦しむ螢(けい)。暁人の弟であり、面差しが良く似た姉の婚約者・篠田(しのだ)に会うことで癒しを得ながら、二人の結婚を心待ちにどうにか高校生活を送っていた。しかしその美しさから、今度は篠田の母に狂った執着を見せられる。怪しげな茶会に呼び出され、言うなりにならなければ姉と篠田の結婚を認めないと脅される。

螢は自分さえ我慢すれば良いと考え、ドレスを着て見知らぬ男に抱かれることを選び、心も体も再び深く傷つくこととなった。そんな螢を救ったのは篠田だったが、しかし篠田もまた、螢の美しさに惹かれた人間の一人であり、螢を手に入れるため、自らに依存するよう策を講じる。姉の婚約は破談になり、生駒との友人関係が上手くいかないことも相まってとうとう、螢は自ら篠田の手を取ってしまったのだった。秘密の交際のために、偽の彼女を作った螢。ところが、狂おしい程の想いを打ち明けてきた篠田に、冷淡な態度を取られる。

季節は冬。再び大きな秘密を抱えた螢は、篠田との情欲に溺れ、生駒への想いに迷う。

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  • 2019/12/30
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