その男は心と身体を支配する。逃れる事など出来ないと分かっていたはずなのに……。
安堂 悠里《あんどう ゆうり》は、ここ何年もの間、恋人とは長続きしていなかった。
別れ間際に必ず言われる言葉
「好きじゃないんだろう?」
「俺を通して誰を見てる?」
嫌になるほど言われるその言葉の意味を悠里は理解していた。
記憶の中の男と比べても仕方がない。そんなことは分かっているのに……。
身体が、心が、記憶の中の男を求めている。
※少々、濃いめの描写になっておりますので、苦手な方はご注意くださいませ。
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- 東 紗鋳樹
- 2021/03/15
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