横浜ラヴィアンローズ Kindle版
「シチューのCMが嫌いだった。やさしいお父さんとお母さん。 男の子と女の子がひとりずつ。 それにあてはまらない奴はだめだって言われてるみたいで」 児童養護施設出身の櫂(かい)は、ひょんなことから横浜のカフェバー 「ラヴィアンローズ」で働くことになる、なぜかマスク装着の甘い物が好きなウェイター。 夜のバー部門のバーテン、四月一日(わたぬき)がなにかとちょっかいをかけてくるが、 訳あって櫂は酒が大嫌い。四月一日は甘い物が嫌い。 辛党VS甘党で反発ばかりしてしまう。 櫂には新しい恋を躊躇う秘密があった。以前の職場で強姦されたのだ。 だがそれを知っても四月一日は櫂を軽蔑しなかった。 そんなある日、櫂は店の存続を賭けたウェイターズレースに出場を迫られる。 レースには強姦相手も出場するのだが――。 傷ついた大人たちが新しい恋に一歩踏み出す物語。
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