十九世紀末。英国貴族の三男であるマキシムは、政府高官との愛人関係が明るみに出て、祖国を追われることになった。アメリカへ向かう豪華客船の船上で、マキシムの過去を知る中年男がすり寄ってくる。 「その若さでひとり寝は寂しいでしょう。お慰めしますよ...

「俺の番になってくれるよね？」そうプロポーズされて結婚した相手は名門 北大路家の御曹司。プロポーズに頷いた彰人であったが、彼は最初から己に言い聞かせていた。彼との結婚は政略結婚で、彼は自分を愛していない。そして己は、彼の〝運命の番〟ではない...

【SかつMな片腕の王子 × ツンデレ王サマな庭師】　主人公のモルドレッドは王宮の庭園のヘッドガーデナーとして君臨していた。王に愛され、自らも王のように振る舞う若き天才を、周囲は皮肉を込めて"キングガーデナー"と呼んでいた。　だが王の死による...

「望んだものはただ、ひとつ」シリーズのスピンオフ登場！アルフレッド王の剣と称えられる近衛隊長リュシアン。人との関わりを避け、頑ななまでにすべてを拒絶するリュシアンであったが、幼馴染であるリオンは凝りもせず側に寄り添った。「もう決して誰とも慣...

穏やかに過ごすシェリダンに、義妹の子であるルーナ王女がしがみついてきた。自分のことが嫌いか、そう問いかける王女にシェリダンは優しい嘘をつく。そして立て続けに二度と会うことはないだろうと思われていた兄・エドワードが妻と共にシェリダンの前に現れ...

「お帰りになったら、必ずチェスを……しましょうね」サチュアの毒からシェリダンが目覚めて少しの月日が経ち、城にはアルフレッドの兄であるルイス大公と正室のアリア・側室のイザベラが移り住んできた。物静かなアリアと傲慢なイザベラ。彼女達がやって来て...

『いつでも我々は死という別れを目の前にして立っている。君との距離を慎重に測って、時が熟すのをじっと待つのは嫌だな』　美しい人の誘惑に、クリスはその場から動けずにいた。　彼は魅惑の唇で糸を吐き、クリスの心も体もなんなく絡め取っていく――。　ペ...

闇の中で生きてきた。血と暴力がすべてだった。あの美しい男と会うまでは。 記憶喪失の少年セシルは男娼に身を落とし、社会の最下層での暮らしを始めた。しかし彼はただひとつ、大事な思い出を胸にしまっていた。どんなつらい暮らしにも耐える力を与えてくれ...

『怖がりヤクザに懐かれまして。』の番外編を六話分収録した番外編集です。Web連載時にアップしたものに加え、約二万字の書き下ろしを追加しました。【ご注意】こちらの番外編には、遊佐と宍戸のお話も二話収録されております。そちらは本編のテイストとは...

　ある日、世界は当然戦争により崩壊し、気づくと主人公の御鶴は、江戸初期頃まで文明が退化した新しい日本で目を覚ました。和風の世界の中で、一人孤独に、【政所】という名の機械と共に過ごしていたある日、懐かしき現代において恋をした相手にそっくりの相...

執着攻め　再び！！溺愛・独占欲・束縛・鬼畜……etc人気シリーズ第二弾　開幕！！「この腕に抱くのも、愛を囁くのもお前だけだ。永劫に変わらない」シェリダンがアルフレッドの愛に包まれて過ごしていた時、夏の暑さと共に新たに同盟を結んだサーヴェ公国...

殺し屋のはじめての殺意（１巻） (林檎文庫)Kindle版 きさき　さき(著),en(イラスト) 「……こっちとこっち、どっちを咥えたい？」 右手には重く鈍い光沢を纏う銃、左手には男の赤黒く怒張した一物。 狂気に満ちた二択を突き付けられ、白...

輪廻の残り香 (林檎文庫)Kindle版 きさき　さき(著),ボブ(イラスト) 兄に執着する弟（ベータ）×アルファに狙われる兄（オメガ）による、世にも奇妙なオメガバース物語 ――貴方は運命というものを信じますか？父と私が愛したのは、私の実の...