【SかつMな片腕の王子 × ツンデレ王サマな庭師】
主人公のモルドレッドは王宮の庭園のヘッドガーデナーとして君臨していた。王に愛され、自らも王のように振る舞う若き天才を、周囲は皮肉を込めて”キングガーデナー”と呼んでいた。
だが王の死による代替わりの折、モルドレッドは職を解かれてしまう。
失意のモルドレッドの前に現れたのは片腕の王子・クロードだった。クロードはモルドレッドを寵愛した先代の王の息子なのだが、学問と芸術を愛した王とは違い武芸に傾倒する人間。使いどころのない彼を王は遠ざけていた。
王に愛されたモルドレッドと、王に愛されなかった王子クロード。二人の運命が重なり合うことになったのは夜の宮廷だった。職を解かれたモルドレッドが自らが育てていた貴重な植物を宮廷へ盗みに入り、そこをクロードに捕まってしまったのだ。
そして運の悪いことにモルドレッドはオメガ、クロードはアルファだった。クロードはモルドレッドの素性を知らないまま、彼を無理やり我がものにしてしまう。
こうして出会った二人が、ある問題に、共に立ち向かうことになる。クロードの姉である女王が彼の居城の庭を訪れることになるのだが、実はその庭は荒れ放題で急遽整備が必要になったのだ。女王が訪れる春の茶会までにはおよそ100日しかない。そんな短期間での庭の整備は並のガーデナーでは難しい仕事だった――。
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